2006.9.4.
昨日、ゲド戦記ありましたね。
映画は見れなかったので、見ました。
というか帰ったらあってたので、見ました。
最初の10分は見れなかったけど( ノД`)シクシク…
映画あってるときは、酷評受けてましたねぇ~~私の妹達や母も見たそうなのですが、「微妙だった」との感想。
まぁ、良く分からなかったらしいです。
こっからは私の見た感想。
ネタバレするかもなので、見たくない人は回れ右。
私としてはジブリの作品の中でも上位に入る作品でした(´∀`
これまでにないジブリ作品で、現代社会を映し出している作品ですねぇ
酷評なのは、抽象的に作品制作をしているからじゃないでしょうか?
ストーリーを期待して見た人には物足りなかったかと。
たいていストーリーや人間関係、描写を重視してるひとは家の妹達や母のように「千と千尋の神隠し」とかすきだったりするんじゃないでしょうか?
私の中で「千と千尋の神隠し」はゲド戦記のように上位には入ってきません。
世界観の設定は面白いけどね。
子ども心を忘れてない作品かと。
不思議な世界っていいよね。
でも私としては、こう…心に響くものが少ないっていうか…
ストーリーは分かりやすいから一般受けする作品だとは思う。
子どもから大人まで楽しめる映画だとジブリ作品としてはうけがいいのかも。
「ゲド戦記」は子どもが見ても理解に苦しむだろうから…
でも酷評(?)を受けてる一般世間的に考えても、少なくとも「海が聞こえる」よりははるか上を行くと思いますよ。
というか、なんで「海が聞こえる」がジブリ作品なのかよく分からんが…
「ゲド戦記」はストーリー性や人間関係をそこまで重視してなくて、「伝えたいこと、訴えたいこと」重視だと思うのですよ。
実際、見てて、「ああ、作者は訴えたいんだなぁ~」って思ったし、作品と現代世界や私の心とを照らし合わせながら見てました。
よく分からんかったという人は「ゲド戦記」なのに、ゲドが主人公じゃないの?っていうか何もしとらんやん。とか、アレ?というかそんなに人物は活躍しとらんやんとか、アレンじゃなくてテルーがクモ倒すんかい!って思ったりしませんでしたか?内容が薄く感じるとか。
妹達や母はそう思ったみたいだけど。まさに重視している点が他の作品と違うから。
私は作者が訴えたいことはあの短時間でいえるものじゃないと思った。難しいのよ。だからといって、映画自体を何篇もつくったら良いとかじゃなくて。むしろ、あの短時間の作品だから良いの。ただ、短時間でいえるものじゃないというのは、短時間では訴えたいことが万人に伝わるとは思えないってことです。
でも、あの短時間だからこそ、終わった後に、いろいろ考えさせられる時間が与えられるのですよ。
だから、この作品はただ見てるだけじゃあんまし面白くないと思う。
自分なりに考えながら見たらけっこういけるかと。
つまり、見る人しだいですね。
あんまし生死について考えたり、自分の嫌いな部分を持っていなかったり(←というか気づいてなかったり)、孤独をあまり感じない人や心についてあんまり考えたことのない人には考えにくいかも?いや、考えられるかもしれないけど、人物(とくにアレンやクモ)の気持ちが感じられないかも。
何が言いたいかというと、この作品は人の心を映し出す作品だということ。
だから見る人によって感じることや評価が違うと思うのよ。
テルーは竜でしたねぇ~
テルーが人間(心に問題?)嫌いなのも、命を重んじるのも、竜だったからなんですかね?
この作品の中で竜は「心と命」の象徴なのかな。
あの世界を見下ろしながら生きている竜。
でも世界を支配しているというのは人間。
今、人間の支配によって世界の均衡が崩れている。
人間の強欲によって、地球環境がおかしくなっている。
そして人の心も。
自分になんの利益も生み出さない殺人。
自殺者の増加。
それは社会が変貌しているからじゃないのかな?
この前、乾地の研究室での飲み会があったけど、その時に先輩と社会がどうかしているって話し込んじゃいました。
いる人間といらない人間で分けられる社会。
上に上れるものだけが、上に上る。落ちるものは落ちる。
私はまさに後者かと。
昔は落ちてもはいあがろうとする人間が多かった。
最近の人間は心が弱くなってるのかもしれません。
世界が人間によって支配され、人間の欲で動く世界。
人間に振り回される。
人間の欲によって失われる命。だから自分達の命も軽く見る。
豊かになればなるほど人の心がおかしくなっているように思う。
魔法の剣はそんな心を断ち切るツルギ。
死にたくないというのは誰もが持つもの。
死にたいと思うのは「今」が嫌だから逃げたいということ。
生きる喜びを見出すのが難しいと感じる人々。
死があるからこそ生がある。
生があるからこそ死がある。
前もこんなこと書きましたね。
人道は一番苦しい道でもある。
決して楽な道ではない。
人道だからこそ、悩み、苦しむことがある。
悩み、苦しみがあるからこそ、喜びを感じることができる。
豊かすぎるこの社会で、喜びを感じることができなくなるのは無理ないことなのかもしれない。
豊かな人間は目の前にご飯があることに喜びを感じることができるだろうか。
もう一度、ゲド戦記をみて考えたい。
あの歌を聴いて、「孤独」という気持ちを感じて欲しい。
「心」を感じて欲しい。
生を宿すものすべてに心があると思う。
心は論理的には考えられない。
花にも心があると思う。
きれいごとじゃない。
ゲド戦記は本当に現代社会の人々に訴えたい言葉がつまっている。
意味を自分なりに考えて生きたいものです。
映画は見れなかったので、見ました。
というか帰ったらあってたので、見ました。
最初の10分は見れなかったけど( ノД`)シクシク…
映画あってるときは、酷評受けてましたねぇ~~私の妹達や母も見たそうなのですが、「微妙だった」との感想。
まぁ、良く分からなかったらしいです。
こっからは私の見た感想。
ネタバレするかもなので、見たくない人は回れ右。
私としてはジブリの作品の中でも上位に入る作品でした(´∀`
これまでにないジブリ作品で、現代社会を映し出している作品ですねぇ
酷評なのは、抽象的に作品制作をしているからじゃないでしょうか?
ストーリーを期待して見た人には物足りなかったかと。
たいていストーリーや人間関係、描写を重視してるひとは家の妹達や母のように「千と千尋の神隠し」とかすきだったりするんじゃないでしょうか?
私の中で「千と千尋の神隠し」はゲド戦記のように上位には入ってきません。
世界観の設定は面白いけどね。
子ども心を忘れてない作品かと。
不思議な世界っていいよね。
でも私としては、こう…心に響くものが少ないっていうか…
ストーリーは分かりやすいから一般受けする作品だとは思う。
子どもから大人まで楽しめる映画だとジブリ作品としてはうけがいいのかも。
「ゲド戦記」は子どもが見ても理解に苦しむだろうから…
でも酷評(?)を受けてる一般世間的に考えても、少なくとも「海が聞こえる」よりははるか上を行くと思いますよ。
というか、なんで「海が聞こえる」がジブリ作品なのかよく分からんが…
「ゲド戦記」はストーリー性や人間関係をそこまで重視してなくて、「伝えたいこと、訴えたいこと」重視だと思うのですよ。
実際、見てて、「ああ、作者は訴えたいんだなぁ~」って思ったし、作品と現代世界や私の心とを照らし合わせながら見てました。
よく分からんかったという人は「ゲド戦記」なのに、ゲドが主人公じゃないの?っていうか何もしとらんやん。とか、アレ?というかそんなに人物は活躍しとらんやんとか、アレンじゃなくてテルーがクモ倒すんかい!って思ったりしませんでしたか?内容が薄く感じるとか。
妹達や母はそう思ったみたいだけど。まさに重視している点が他の作品と違うから。
私は作者が訴えたいことはあの短時間でいえるものじゃないと思った。難しいのよ。だからといって、映画自体を何篇もつくったら良いとかじゃなくて。むしろ、あの短時間の作品だから良いの。ただ、短時間でいえるものじゃないというのは、短時間では訴えたいことが万人に伝わるとは思えないってことです。
でも、あの短時間だからこそ、終わった後に、いろいろ考えさせられる時間が与えられるのですよ。
だから、この作品はただ見てるだけじゃあんまし面白くないと思う。
自分なりに考えながら見たらけっこういけるかと。
つまり、見る人しだいですね。
あんまし生死について考えたり、自分の嫌いな部分を持っていなかったり(←というか気づいてなかったり)、孤独をあまり感じない人や心についてあんまり考えたことのない人には考えにくいかも?いや、考えられるかもしれないけど、人物(とくにアレンやクモ)の気持ちが感じられないかも。
何が言いたいかというと、この作品は人の心を映し出す作品だということ。
だから見る人によって感じることや評価が違うと思うのよ。
テルーは竜でしたねぇ~
テルーが人間(心に問題?)嫌いなのも、命を重んじるのも、竜だったからなんですかね?
この作品の中で竜は「心と命」の象徴なのかな。
あの世界を見下ろしながら生きている竜。
でも世界を支配しているというのは人間。
今、人間の支配によって世界の均衡が崩れている。
人間の強欲によって、地球環境がおかしくなっている。
そして人の心も。
自分になんの利益も生み出さない殺人。
自殺者の増加。
それは社会が変貌しているからじゃないのかな?
この前、乾地の研究室での飲み会があったけど、その時に先輩と社会がどうかしているって話し込んじゃいました。
いる人間といらない人間で分けられる社会。
上に上れるものだけが、上に上る。落ちるものは落ちる。
私はまさに後者かと。
昔は落ちてもはいあがろうとする人間が多かった。
最近の人間は心が弱くなってるのかもしれません。
世界が人間によって支配され、人間の欲で動く世界。
人間に振り回される。
人間の欲によって失われる命。だから自分達の命も軽く見る。
豊かになればなるほど人の心がおかしくなっているように思う。
魔法の剣はそんな心を断ち切るツルギ。
死にたくないというのは誰もが持つもの。
死にたいと思うのは「今」が嫌だから逃げたいということ。
生きる喜びを見出すのが難しいと感じる人々。
死があるからこそ生がある。
生があるからこそ死がある。
前もこんなこと書きましたね。
人道は一番苦しい道でもある。
決して楽な道ではない。
人道だからこそ、悩み、苦しむことがある。
悩み、苦しみがあるからこそ、喜びを感じることができる。
豊かすぎるこの社会で、喜びを感じることができなくなるのは無理ないことなのかもしれない。
豊かな人間は目の前にご飯があることに喜びを感じることができるだろうか。
もう一度、ゲド戦記をみて考えたい。
あの歌を聴いて、「孤独」という気持ちを感じて欲しい。
「心」を感じて欲しい。
生を宿すものすべてに心があると思う。
心は論理的には考えられない。
花にも心があると思う。
きれいごとじゃない。
ゲド戦記は本当に現代社会の人々に訴えたい言葉がつまっている。
意味を自分なりに考えて生きたいものです。
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